TOPIXニューインデックスシリーズとは?区分と銘柄選びへの活用を整理

投資全般

日本株の投資先を探すとき、最初にどこまで候補を絞るかで迷います。今回は、時価総額などを目安に企業の規模で候補を絞れないかと考え、TOPIXニューインデックスシリーズについて調べてみました。

この記事では、ニューインデックスシリーズの概要と各区分、時価総額の割合を整理します。また私の保有株を分類した結果も紹介します。市場データは2026年9月30日時点、制度や構成銘柄一覧の確認日は2026年10月18日です。

TOPIXニューインデックスシリーズとは

TOPIXは、日本の株式市場の動きを広く捉える代表的な株価指数です。その構成銘柄を、企業規模や売買の活発さに応じて分けたものが、TOPIXニューインデックスシリーズです。

分類には、主に次の2つが使われます。

  • 時価総額:株価と株式数から求める、株式市場での企業規模の目安。
  • 流動性:株式がどれくらい活発に取引されているか。ここでは売買代金が使われます。

シリーズには9つの指数があり、大型株から中型株、小型株へと対象を広げていけます。JPXの規模別区分では、TOPIX 100が大型株、Mid400が中型株、Smallが小型株に対応します。

出典:JPX用語集「TOPIXニューインデックスシリーズ」。

Core30・Large70・Mid400の違いと9つの指数の関係

各指数の関係を、まず図で見てみます。

TOPIXの中に1000、500、100が順に含まれ、Core30・Large70・Mid400・Small500・Micro Capの5区分に分かれる包含関係図

TOPIX全体は、Core30・Large70・Mid400・Small500・Micro Capの5つの区分に分けて整理できます。TOPIX 100・500・1000は、それらを段階的にまとめた指数です。

指数 対象・構成
TOPIX Core30 時価総額・流動性が特に高い原則30銘柄
TOPIX Large70 Core30に次ぐ原則70銘柄
TOPIX 100 Core30+Large70。大型株に相当
TOPIX Mid400 Large70に次ぐ原則400銘柄。中型株に相当
TOPIX 500 TOPIX 100+Mid400。大型株と中型株を合わせた指数
TOPIX Small TOPIX 500に含まれない小型株全体。Small500+Micro Capで構成
TOPIX 1000 TOPIX 500+Small500。原則1,000銘柄を対象とする指数
TOPIX Small500 Smallのうち、時価総額・流動性が高い原則500銘柄
TOPIX Micro Cap Smallのうち、Small500に含まれない残りの銘柄

出典:JPX「TOPIXニューインデックスシリーズ」概要資料、東証指数算出要領をもとに整理。

例えば、Core30に属する銘柄は、TOPIX 100・500・1000にも含まれます。保有株を数えるときは、先ほどの5区分を使うと、1銘柄を1か所に振り分けられます。

名前が似ているSmallとSmall500は、Smallが小型株全体、Small500がその一部という関係です。Small500にMicro Capを加えるとSmallになります。

また、指数名に付いている数字は、定期入替時の原則的な銘柄数です。その後の追加や除外に応じて、実際の銘柄数は変わります。2026年9月末では、Core30は31銘柄、TOPIX 500は493銘柄でした。

各指数の銘柄数と時価総額

各指数がTOPIX全体に占める割合を、銘柄数と時価総額の両方で比べてみます。

ここで使うのは、浮動株時価総額です。持ち合い株など市場で流通しにくい株式を除き、流通する株式をもとに調整した時価総額を指します。TOPIXの計算にも使われています。

以下のカバー率は、TOPIX全体の浮動株時価総額を100%として計算しました。対象範囲はTOPIXに採用されている銘柄です。

TOPIX全体の浮動株時価総額を100%としたカバー率。TOPIX 100は68.5%、500は92.8%、1000は98.0%
指数 銘柄数 TOPIX全銘柄数に占める割合 浮動株時価総額カバー率
TOPIX全体 1,636 100.0% 100.0%
Core30 31 1.9% 42.7%
Large70 68 4.2% 25.8%
TOPIX 100 99 6.1% 68.5%
Mid400 394 24.1% 24.4%
TOPIX 500 493 30.1% 92.8%
Small 1,143 69.9% 7.2%
TOPIX 1000 976 59.7% 98.0%
Small500 483 29.5% 5.2%
Micro Cap 660 40.3% 2.0%

出典:JPX「TOPIX等株価指数の基礎データ」2026年9月分。2026年9月30日時点。割合は筆者計算、小数第1位に丸めています。表には包含関係のある指数を並べているため、合計を求める際はCore30・Large70・Mid400・Small500・Micro Capの5行を使います。

TOPIX 100は、銘柄数では全体の6.1%ですが、浮動株時価総額では68.5%を占めます。TOPIX 500まで広げると92.8%、TOPIX 1000まで広げると98.0%です。

一方、Micro Capは660銘柄あり、銘柄数では全体の約4割を占めます。企業数で見ると、ここにも多くの投資先候補があります。

銘柄を絞る用途で使う場合、大きな企業を中心に絞るならTOPIX 500、小型株にも対象を広げるならTOPIX 1000が目安になると考えています。

銘柄選びにどう使うか

銘柄選びの際にTOPIXの区分を使うと、どの規模の企業から調べ始めるかを先に決められます。

私の場合は自作のスクリーニングツールで銘柄を探すことにトライしていますが、すべての銘柄の株価や業績のデータを日々取得・更新するのは時間がかかります。

事前に時価総額などの基準で足切りをすれば分析対象を狭めることができますが、その基準の一つとして、TOPIXニューインデックスの区分が使えると考えています。

例えば、大型株と中型株を中心に探したいときはTOPIX 500、小型株のSmall500まで含めたいときはTOPIX 1000の銘柄に絞るイメージです。

これは手動で銘柄探しをする場合も同様で、あらかじめ自分が見たい範囲に対象を絞ることで、企業の個別の内容確認に割く時間を増やすことができます。

自分の保有株も分類してみた

自分が保有している日本の個別株も、5つの区分に分けてみました。

構成比の分母は、今回集計した日本の個別株の評価額合計です。評価額は2026年10月16日の終値ベースです。

今回集計した日本の個別株の評価額構成比。Core30が約45%、Large70が約26%、Mid400が約23%、Small500が約5%
区分 評価額の構成比
Core30 45.2%
Large70 26.0%
Mid400 23.3%
Small500 5.5%
Micro Cap 0.0%
合計 100.0%

私は大型株を中心に買っているため、Core30とLarge70を合わせると71.2%、Mid400まで含めると94.5%になりました。私の保有株の大部分はTOPIX 500に入っています。今選んでいる企業の規模を踏まえると、やはり私の場合はTOPIX 500もしくは1000で絞ってもよさそうだなと感じました。

保有銘柄の区分を調べる方法

区分は、JPXのTOPIXページから調べられます。

  1. ページ内の「TOPIXニューインデックス区分情報」を開く。
  2. 定期選定結果の構成銘柄一覧で、調べたい銘柄コードを検索する。
  3. 集計したい日付に合う区分の欄を読む。
  4. Core30・Large70・Mid400・Small500・Micro Capの5区分で保有株を整理する。

JPXの一覧では、Small500を「TOPIX Small 1」、Micro Capを「TOPIX Small 2」と表記しています。

構成銘柄の定期見直しは毎年10月に行われます。2026年は10月7日に結果が公表され、新しい区分の適用日は10月30日です。今回の記事では10月30日より前の構成を使うため、「旧」欄を参照しました。10月30日以降の構成を調べるときは「新(2026年10月30日適用)」欄が対象になります。出典:JPXの2026年定期入替案内、構成銘柄一覧。

構成比を出すときは、保有株数×株価で求めた評価額を区分ごとに合計し、集計対象の株式全体の評価額で割ります。TOPIX対象外の保有株がある場合は「対象外」の区分も用意すると、全体を整理できると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました