AWS未経験からAWS クラウドプラクティショナー(CLF-C02)に合格したため、勉強方法をまとめました。
これから受験される方の参考になれば嬉しいです。
学習期間は1か月弱で、約40時間を投入しました。
結果は857/1000点(合格点: 700点)で、余裕をもっての合格でした。

AWSクラウドプラクティショナーとは
AWSクラウドプラクティショナー(AWS Certified Cloud Practitioner)は、AWS認定資格の中で最も基礎的な位置づけの資格です。
AWSの実務経験がない人でも挑戦できる内容で、「クラウドとは何か」、「AWSとは何か」、「各種AWSサービスの概要」を理解することが目的です。
出題形式と概要
試験概要は以下の通りです。
試験名 | AWS Certified Cloud Practitioner |
試験コード | CLF-C02 |
試験形式 | 選択式(択一/複数選択) |
問題数 | 65問 |
試験時間 | 90分 |
合格ライン | 700/1000点 |
受験方法 | オンライン or テストセンター |
私の知識レベルと受験目的
受験の目的
AWSの各種サービスの概要や、クラウドプラットフォームを使用する際の考え方を学ぶため
私の今の業務は、実際にAWSを使用して開発をする立場ではありません。
しかしAWSを使用したクラウドサービスに関して、開発チームと密にやり取りをする機会が多いため、知識として体系的に理解しておきたいと考えました。

AWS CLFの受験を通して目的を達成できたので満足です!
学習開始時点の知識レベル
- 大学は情報系の学部卒
- IPA 情報処理安全確保支援士を保有
- 20代後半。ソフトウェアやクラウドサービスの開発に関わっているが、直接開発はしていない
- AWSはさわったことがない

ぱっと出てくるAWSのサービス名は、EC2とS3、Lambdaぐらいでした
未経験でも合格できた勉強法
使用した教材
以下の4点を使用しました。
公式問題集
AWS Certified Cloud Practitioner Official Practice Question Set (CLF-C02- 日本語)
AWSが提供している公式問題集です。
問題数は20問と少ないですが、出題内容と形式を理解するために役に立ちます。
早い段階で解いてみると良いです。
AWS認定資格試験テキスト
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー 改訂第3版 (AWS認定資格試験テキスト)

参考書は体系的にまとめてあるため、全体を理解するのに役立ちました。
現在の試験であるCLF-C02に対応しているものを選びましょう。
Udemy 問題集
【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)

良い評判をあちこちで見かけるUdemyの問題集です。
演習形式で知識の補充ができたので良かったです。
公式のCLF-C02 試験ガイド
AWS Certified Cloud Practitioner (CLF-C02) 試験ガイド
公式サイトに掲載されている試験ガイドです。
試験の概要や求められる知識は初めに目を通しておきましょう。
このガイドの付録Aに、試験対象のサービスと機能の一覧があります。
以下画像のように、カテゴリ別に列挙されています。
学習終盤に、このリストにあるサービスと機能で知らないものが残らないよう調査しました。

学習スケジュール
以下の流れで進めました。
- 公式問題集を解く(1日)
- AWS認定資格試験テキストを1周する(1週間)
- Udemy 問題集を2周ずつ解く(2週間)
- 知識の追加補充、復習をする(1週間)
学習全体で27日間、約40時間を投入しました。
各ステップの説明にも時間を記載していますので、ボリューム感の参考にしてください。
1. 公式問題集を解く(1日)
まずは公式問題集を解き、出題形式と今の実力を理解しました。
問われ方のイメージがあると、この後の参考書による学習時に役立ちます。
得点率は45%でした。

点が取れないのは想定通りでしたが、これから頑張らねばと思えました!
2. AWS認定資格試験テキストを1周する(1週間)
以下の状況を目指し、まずは一通り読むようにしました。
- 全体像や重要な箇所をおさえられている
- 細かいサービス名は覚えきれていないが、問題集に出てきた際にぼんやりと思い出せる(聞いたことがない状態を避ける)
このフェーズに6日間、約8.5時間をかけました。
参考書のページ数は目次を除いて419ページですので、50ページ/時間ぐらいのペースです。
図が多いので、サクサク進むと思います。
3. Udemy 問題集を2周ずつ解く(2週間)
演習形式で知識の確認と補充をしていきました。
問題集は6個の模試で構成されています。
基本レベルが2個、本番レベルが4個です。
解く際は復習のため、以下に当てはまる問題番号をメモしておきましょう。
- 正解がわからない問題
- 正解はわかるが知らない選択肢があったなど、解説を確認したい問題
1周解くごとに解説を確認し、関連知識の調査まで行うようにしました。
調べた事項はノート(私の場合はNotion)にメモし、見直しできるようにしていました。
このフェーズに14日間、約20時間ほど投入しました。
4. 知識の追加補充、復習をする(1週間)
最後に以下のようなことを実施しました。
- Udemyの模試の結果からわかった以下の苦手分野の整理と理解
- 認証・IAM関連
- コスト・請求関連
- サポートプランと、AWSおよび第三者によるサポートやコミュニティ系
- 覚えないと解けない以下フレームワーク2種の暗記
- Well-Architected フレームワーク
- AWSクラウド導入フレームワーク
- 公式のCLF-C02 試験ガイドにある、対象のサービスと機能のリストの確認
- AWS認定資格試験テキストの2周目をさらっと読み、忘れている事項のピックアップ
このフェーズに6日間、約9.5時間ほど投入しました。
試験の受験方法と所感
テストセンター受験
自宅でのオンライン受験も選べるようですが、私はテストセンターで受けました。
PCや通信のトラブルを心配したくないためです。
オンラインにされた方の記事を見ていると、不正防止対策のために準備が必要なようですね。
所感
想像していたより簡単でした。
Udemyの問題集のほうが難しいと思います。
問題の選択肢も、明らかに違うものを消していったら正解が残るような感じでした。
Udemyの方は選択肢に似たサービスが多かった印象ですが、本番はまったく関係のない(一目で違うとわかるような)サービスが並んでいた感覚です。

最低限の対策で合格したい方は、もう少し軽めの学習でもいけると思います!
まとめ
AWS未経験からクラウドプラクティショナーに合格しました。
記載の手順に沿って学習すれば、余裕をもって受かるレベルの知識を身に着けられると思います。

コメント